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第十三回 平成23年6月7日
〜真のリーダーとは・上に立つ者の人間力〜
at.赤木「ヒロ」

大震災、原発事故。いまだ収束の気配すら無く、津波による被災者は過酷な日々を送っています。
誰しも気になるところです。未曾有の大震災にあった時、そこに、リーダーはいたか。リーダーという人たちからどんなメッセージが発せられ、人々が勇気づけられ、希望を見出したか。

リーダーとして発せられた言葉をいくつか例に挙げての話しでした。

飯舘村の菅野村長が「までいの力」という本の前書きに記した言葉。
「今、飯舘村は村誕生以来の危機に瀕している。いわゆる原発事故という目に見えない災害との戦いを強いられているのだ。
不安と憤りは計り知れない。しかし、飯舘村は負けてはいられない。
私たちの村が進めている「までいライフ」の一つの大きなメッセージは、暮らし方を少し変えてみようではないかということだ。戦後、一貫して大量生産、大量消費、大量廃棄によって作られてきた今日の日本経済の中に少しスピードをゆるめてみようと。走っている人は歩く、歩いている人は立ち止まる、立ち止まっている人はしゃがんでみる。そうすると足元の花の美しさみえてくるような気がする。


もう一つの大きなメッセージは、人と人とのつながりを深めようということだ。他の国に誇れる日本人の国民性は「トラさんクマさん醤油貸してよ、味噌なくなったのよ」の関係であったはずだ。戦後一貫して効率一辺倒、スピーディーにお金が全ての全てという価値観で進めてきた結果、人と人との関係が希薄になり「自分さえ良ければ病」になってしまった。
 「お互い様」のまでいの心が必ずや新しい日本を再生する基礎になると思う。
 私たちの「までい」の発信は、ささやかなものであるが、必ずや住みやすい地域をつくり、地方の生き残り策になるものと確信している。
 この「までいの力」がその役を十分果たしてくれるものと大いに期待してやまない。

この国の姿を読み解き、あるべき姿を問いたメッセージだと思いました。

続いて紹介されたのがアメリカ35代大統領、J.Fケネディーの就任演説の言葉。
「アメリカ合衆国が諸君に何をなせるかを問うな。諸君が合衆国に何をなせるかを問え」という有名な言葉でした。
この合衆国を「会社」に置き換えたらどうなるか。興味ある問題提起でした。そして、会社は誰のものかという話になりました。「社長のもの」「社員のもの」「株主のもの」「社会のもの」。半数が社員のものと答え、半数が社会のものと答えていました。以前は株主のものという答えが多かった時代もあったということです。

リーダーとしての社長像を見るとき、やはり「社員は財産である。社員はコストではない。四間である」。こういった経営哲学を持った社長の会社が美しいという話もありました。
そして、経営哲学、政治哲学をはじめ、「哲学」というのは、いわゆる哲学者の言葉を学ぶということではなく、「生きるための価値観、基準」だという話がありました。どういう物差しで世間を見るか、どういう生き方をしていくのか。そのために物事を深く考える。それが哲学をするということだとも。
その一例としてイギリスのチャーチル首相の言葉。「アズ、ユージュアル」。「何事も普段通りに」という名言が紹介され、イギリス人はこの言葉を愛言葉のようにして、戦争やオイルショックなどの危機を乗り越えてきたということでした。

塾長が挙げたリーダーとしての要件。
判断力・決断力・実行力。想像力。そして、いかになすべきかを問う言葉を持っていること。言葉を持っているということはすなわち人間力であると。

残念ながら、悲しいことに、国のリーダーからは言葉は発せられず、その他の要件もことごとく無かった。そう思います。

次回に向けて「宿題」も出されました。「大震災でなにがどう変わったか。どう変わるべきか」。塾生各人の考えをまとめておくようにと。次回まで各人が「哲学」をしなければなりません。

最後に山本五十六の言葉が紹介されました。
「やっいぇみせ、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」「話し合い、耳を傾け承認し、任せてやらねば人は育たず」「やっている姿を感謝で見守って、信頼せずば人は実らず」。
様々な困難が待ち受けています。我々は「人間力」でそれに立ち向かっていかなければならないと覚悟した次第です。

(事務局記)