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第八回 平成22年11月9日
〜言葉の二面性〜
at.赤木町「廣」

今回のテーマは“言葉の二面性”でした。
「人生は一行で語り得るほど、一つの言葉で言い表せるほど単純ではない」
そんな観点からたとえば諺や格言でも、相反する意味の言葉があるという
話が例示されました。

虎穴に入らずんば虎児を得ずー君子危うきに近寄らず。

好きこそものの上手なれー下手の横好き。

渡る世間に鬼はないー人を見たら泥棒と思え。等々。

衣食足りて礼節を知るー武士は食わねど高楊枝・鷹は飢えても穂を摘まず。

今の世の中は「衣食足りて礼節を忘る」ということではないでしょうか。

論語の有名な一節。寄らしむべし、知らしむべからず。
これの解釈も「べからず」というのは、
することができない、することがむずかしいという意味で、民衆に政治の有り様を
知ってもらうことは難しいという意味に解釈するということでした。

諺や格言の他に、今、話題になっているマイケル・サンデル教授の
白熱教室を例に「正義」という言葉の二面性にも話が及びました。
正義をめぐるいろいろな言葉が紹介されました。

「正義は武器に似ている。武器は金を出しさえすれば敵にも味方にも買われる。
正義も理屈さえつければ、敵にも味方にも買われるものである」
という芥川龍之介の言葉。


「正義なんて滑稽なものだ。一筋の川で限界づけられるのだから。
ピレネー山脈のこちら側では真実でも、向う側では誤りなんだ」
パスカルの言葉。

「人が虎を殺そうとする場合、人はそれをスポーツだといい、
虎が人を殺そうとする場合には、人はそれを獰猛だという。
罪悪と正義の区別も、ま、そんなもんだ」
バーナードショーの言葉。

塾の度に、「言葉」の重さ、大きさを考えさせられます。


次回は12月7日です。

(事務局記)